好発するのは、第2中足骨で運動時に足の痛みを訴えます。
両下腿骨(脛骨や腓骨)、肋骨、足関節内果、尺骨などにもおこりその部位に疼痛を訴えることがあります。
疲労骨折とは、1回の大きな外傷でおこる通常の骨折とは異なり、骨の同じ部位に繰り返し加わる小さな力によって、骨にひびがはいったり、ひびが進んで完全な骨折に至った状態をいいます。
丈夫な針金でも繰り返し折り曲げ続けると折損してしまうのと似ています。
スポーツ選手では短期的に集中的なトレーニングを行ったときに生じることが多いのも特徴です。
局所を安静にすることで、ほとんどが治りますが、時に難治性の時は手術が必要な場合もあります。
疲労骨折が発生した要因を検討し、通常のトレーニングが過度にならないようにしたり、単調なものを避けたりして、普段からコンディションの調整をすることも大切です。
※日本整形外科学会「スポーツ損傷シリーズ8 疲労骨折」より画像を引用しています