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熊本市東区にしだ整形外科

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指の痛み1

1.弾発指(ばね指)

ばね指とは

更年期の女性に多く、妊娠、出産期にも生じます。手の使いすぎや指を良く使う仕事の人に多いのも特徴で、糖尿病、関節リウマチ、透析患者にもしばしば発生します。

親指、中指、くすり指の順に多く、他の指にもみられます。指を曲げる屈筋腱が浮き上がらないように押さえている靱帯性腱鞘の周囲に炎症を起こし、さらに進行すると引っ掛かりが生じてばね現象が起こります。

ばね指とは

症状

指の付け根に炎症が起こると、腱鞘の部分で腱の動きが悪くなり、指の付け根に痛み、腫れが生じます。

朝方に症状が強く、日中は使っていると症状が軽減することも少なくありません。しかし進行するとばね現象が生じて、さらに悪化すると指の伸びが悪くなります。

治療

保存的療法としては、安静や投薬、腱鞘内ステロイド注射などがあります。この注射は有効で、おおむね3ヵ月以上は無症状なことが多いですが、再発することも少なくありません。

症状が改善しないときや再発を繰り返す場合は、腱鞘を開く手術(腱鞘切開)を行います。切開するのは腱鞘の一部だけで、小さな傷で済みます。

ばね指

※日本手の外科学会「手の外科シリーズ 3」から画像を引用しております。