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熊本市東区にしだ整形外科

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足のしびれ6

6.腓骨神経麻痺

症状

下腿の外側から足背ならびに第5趾を除いた足趾背側にかけて感覚が障害され、しびれたり触った感じが鈍くなります。
足首(足関節)と足指(趾)が背屈で出来なくなり、下垂足(drop foot)になります。

原因

最も多いのは、腓骨頭部(膝外側)の外部からの圧迫により生じるものです。下肢の牽引などで仰向けに寝た姿勢が続いたり、ギプス固定をしているときに、腓骨頭部が後ろから圧迫されると起こります。

ガングリオンなどの腫瘤、腫瘍、開放創や挫傷(ケガ)、腓骨頭骨折やその他の膝の外傷などによっても生じます。

予防と治療

骨折や脱臼などの外傷や腫瘤によるものは早期に手術が必要です。原因が明らかでないものや回復の可能性のあるものは保存的治療をします。3ヵ月ほど様子を見て回復しないものや麻痺が進行するものでは手術が必要になります。

保存的療法

圧迫の回避・除去、局所の安静、薬剤内服、運動療法など。

手術療法

骨折、脱臼などの外傷で手術が必要なものや腫瘤のあるものは、手術が行われます。神経損傷のあるものでは、神経剥離、神経縫合、神経移植などの手術が行われます。

神経の手術で回復の望みの少ないものは腱移行手術(他の筋肉で動かすようにする手術)が行われます。詳しくは整形外科医にご相談ください。