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熊本市東区にしだ整形外科

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背中の痛み1

1.圧迫骨折

圧迫骨折とは

比較的弱い外力によって生じる骨粗鬆症によるもの(病的骨折の一種)や転移性骨腫瘍による病的圧迫骨折、強い外力により生じる外傷性圧迫骨折などがあります。

老人におこるものは胸椎と腰椎の移行部(胸腰椎移行部)に生じ、ほとんどが骨粗鬆症に起因して尻もちなどの軽微な外力により生じるものです。

圧迫骨折

症状

骨粗鬆症に起因して生じるものは、疼痛が軽度なことがあります。いくつもの部位に多発性に骨折が生じると背中が丸くなり(円背)、身長が低くなります。

腫瘍などの転移によるものは、骨折部の体動時の痛みのほかに安静時にも痛むことがあります。 強い外力により生じた場合は、他の損傷を伴うことも多く、脊髄損傷を生じる場合もあります。

原因

骨粗鬆症に起因するものには、中腰や重いものを持つなどの動作で骨折することがあります。

予防と治療

骨粗鬆症による軽症の圧迫骨折の場合は、簡易コルセットなどの外固定を行い、前屈(お辞儀する動作)を禁じ、安静にします。

転移性脊椎腫瘍によるものは、その項を参照してください。

強い外力によるものでは、ギプスや装具などの外固定を行い、早期に離床し歩行訓練を行うのが基本です。圧迫骨折が高度であったり、骨折部の不安定性強かったり、骨片が神経を圧迫している場合や、いつまでも疼痛が残るものには、手術が必要になることがあります。

※日本整形外科学会「整形外科シリーズ 1」から画像を引用しております。